
50代、理想の自分を実現できる人になる行動習慣・感謝の気持ちは言葉にして伝える
東京・多摩地区を拠点に『働き方・人生に迷う50代中間管理職』の応援活動をしている、面倒見の良い行動習慣化の専門家・菊地一紀です。
先日、久しぶりに会社員時代の先輩から連絡があり多摩地区の某所でお茶をしました。この先輩、お酒が一滴も飲めなので、会う時はいつも喫茶店です。
先輩は、私が退職した数か月後に定年退職を迎え、現在は在職中の経験を生かして別会社に再就職し、第二の人生をスタートしています。
先輩いわく、
「毎日、17時30分の定時に終わって、土、日、祝日は休み。お前たちと一緒にやっていた頃にくらべるとのんびりやっているよ。」なんて感じの話で始まり、話題が、趣味の釣りの話になるともうやめられない、とまらない状態。
「変わんないな」なんて、心の中で思いながら、気が付いてみると、釣りの話題で30以上経過していました。
途中、私の近況報告もさせていただきましたが、突然、
「ところで、お前は女房とは仲良くしているのか?」
いきなり、話題が180度変わって、ビックリしましたが、
「まあ、普通にやっていますよ。どうかしたんですか?」
先輩が、それまでの口調とは打って変わって、重たい口を開けるようにして
「いや、最近は依然とくらべると時間も出来たし女房と温泉でも行こうと思ってな。誘ってみたんだよ。そうしたら今さらいいよだってさ」
喜ばせてあげようと思った先輩は相当ショックだったようです。
さらに続けて
「以前は、平日の帰りは遅かったし、週末はアッという間に終わって、その繰り返しで、女房と話す時間も無くて、気付かなかったけどさ、今は、平日も夕食は一緒に出来るし、時間がたっぷりあるわけだ。だけど、なんか盛り上がらないんだよな?なんでかな?」
あなたが、久しぶりに会う先輩からこんな話を聞いたらどうします?
毎日残業続きで、仕方が無いと言えばそうでしょうが、この先輩の話から推測するに、奥様からすれば、自分の生活パターンの中に旦那様が存在していない、というか、そうなってしまったのでしょう。
いや、実はですね、私も40代前半のある出来事が無ければ先輩と同じに状況になっていたかもしれないのです。いや、ほぼ確実になっていました。
ある出来事とは単身赴任です。
帰宅すれば食事がある、着る物は全て洗濯してある、お風呂は沸いている。いつの間にか
当り前だと勘違いしていた自分。
そして単身赴任なんて大変なことか、女房と同じようになんて全くできない自分。
半年ぐらい経過した時に、女房に「本当に大変だよ。それに感謝の一言も言えなかった自分が情けない。」心からそう感じて言いました。
それからです。家事にも関心を持ち、大したことは出来ませんでしたが、少し手伝うようになったのは。
でもね、一番大事なのは、日頃から『感謝の気持ちを言葉にして伝えること』だと思いますよ。素直に「ありがとう」が照れくさかったら、食事の時に「お前の作る○○美味いよな」
そんな一言でもいいと思います。
女房だって、あなたが忙しいのは分っているわけですから。手伝ってほしいとまでは思っていませんよ。
ここまでストレートには言えませんでしたが、先輩には、お話させていただきました。その時の先輩の反応は「ふーん」だけでしたが、
これと似たようなケース、私が主催しているセミナーとか交流会ではよく伺います。
もう一度繰り返します。大事なのは『感謝の気持ちを言葉にして伝えること』です。
今日から実行してみましょう。